2026年度
歯学部へ行こう 「入試のポイント」 Vol.2
私立歯学部入試の種類と合格のポイント
1. 私立歯学部受験は学校推薦型、総合型で勝負は決まる
2. 学校推薦型選抜では募集人員を超えて合格者を出す
3. 東京歯科大学のように過去問の無い大学も
4. 他の受験生は的確な推薦対策が出来ない。だからこそ、的確な準備を
私立歯学部での合格を目指して受験生の皆さんは日々、勉強を頑張っていると思います。その勉強は、どこに向かっての勉強ですか?私立歯学部受験は、非常に特殊な大学入試ですから、他の学部を目指す友人と同じようなことを考えていると、思うような結果にならなかったりします。
私立歯学部受験の特殊性とは、「一般選抜の前に勝負は決まる」ということです。私立歯学部入試も、他の学部と同じように一般選抜の他に、学校推薦型選抜(推薦入試)や総合型選抜(AO入試)があります。同じ医療系学部の私立医学部入試を見てみると、私立歯学部入試と同じように学校推薦型選抜や総合型選抜があります。ただし、私立医学部入試の「本番」は、あくまで一般選抜です。多くの医学部受験生は、一般選抜での医学部入学となります。
一方、私立歯学部への進学者の多くは、学校推薦型選抜や総合型選抜からの入学者です。私立医学部で学校推薦型選抜を実施している大学は一部の大学です。しかし私立歯学部では、17歯学部全てで学校推薦型選抜を実施しています。
総合型選抜(AO)は17歯学部のうち、12の歯学部で実施されています。
昨年11月に行われた、2025年度学校推薦型選抜の結果は、まだ公表されていませんので、2024年度の私立歯学部学校推薦型選抜の結果を見てみましょう。
私立歯学部で最も人気の高い東京歯科大学歯学部の学校推薦型選抜は、募集人員約50名に対し、合格者は58名でした。東京歯科大学の学校推薦型選抜は、専願制ですから合格者全員が入学しています。東京歯科大学歯学部一般1期の募集人員は、約50名ですので、一般前期の募集人員を上回る人数が学校推薦型で入学しています。
やはり歯学部受験生の人気の高い、日本歯科大学生命歯学部を見てみると、募集人員約40名の学校推薦型選抜の合格者は71名で、募集人員を大きく上回る合格者でした。日本歯科大学生命歯学部の学校推薦型選抜も専願制です。一般選抜を見てみると、前期の募集人員は約53名ですので日本歯科大学生命歯学部も、学校推薦型選抜は一般前期を上回る入学者です。
関西の人気校、大阪歯科大学歯学部の学校推薦型選抜は、募集人員約40名に対し合格者は51名。募集人員を大きく超えて合格者を出しています。
ただ、大阪歯科大学の学校推薦型選抜は「合格した場合は必ず入学する」という条件のついた専願制ではなく、合格しても入学辞退が出来ます。そのため、「合格者を多めに出す」という面もあるでしょう。
学校推薦型選抜に限らず、総合型選抜でも合格者が出ます。
このように、学校推薦型選抜や総合型選抜で多くの合格者を出す私立歯学部受験は、「一般選抜の前に勝負が決まる」と言えます。「一般選抜に向けた勉強は必要ない」ということではありませんが、私立歯学部受験を考えるのなら、学校推薦型選抜や総合型選抜に向けた準備が欠かせません。
ただ、東京歯科大学のように学校推薦型選抜の過去問を公表していない大学も少なくありません。実は東京歯科大学歯学部推薦の数学は、一般選抜の数学とは大きく異なります。公表されている一般選抜の問題を見て学校推薦型選抜の準備を進めると試験当日、問題を見て動揺するかもしれません。
もう1点、東京歯科大学の学校推薦型選抜の小論文は、普通の小論文対策では太刀打ちできない非常に特殊な問題が出されます。事前情報なく当日、小論文を見た受験生は「なにこれ!!」と戸惑うと思います。事前に「東京歯科推薦の小論文対策」をしっかり出来た受験生とそうでない受験生とでは、どうしても差が付くでしょう。
過去問が公表されていなければオープンキャンパスに参加して、出題傾向を探るのもいいと思いますが東京歯科大学のように、推薦入試の過去問解説があっても具体的に過去問を解説するわけではなく「こんな感じの問題」という程度の解説の大学もあります。こういった場合を含めて、オンライン個別指導メルオンのように私立歯学部受験に詳しい予備校に聞くのもいいと思います。
大阪歯科大学では学校推薦型選抜の過去問を1年分だけはくれます。しかし、1年分では傾向分析は出来ません。もちろん、メルオンでは毎年過去問を入手し推薦の傾向分析をおこなっています。
他の受験生が出題傾向を分からない状況では、出題傾向を知り的確な準備を進めた受験生は非常に有利になります。
私立歯学部を目指す受験生は少なく、高校や塾・予備校も私立歯学部受験に詳しくないのが一般的です。そうすると、教える側はどうしても難しめのこともやらざるを得ません。しかし、実際の私立歯学部入試では難しめの問題は出ません。
歯学部受験に向けて、数学の勉強で青チャートを使っている受験生は少なくないのですが、これは「出ない問題を一生懸命やっている」ことになります。過去問分析をして「自分はどこまでやればいいのか」をきちんと把握して勉強を進めて下さい。
「どこまでやればいいのか」が分からなければ、オンライン個別指導メルオンのような私立歯学部受験に詳しい予備校に聞いてみるといいでしょう。
オンライン個別指導メルオンのホームページは、こちら
https://www.meluon.com/