2025年度
歯学部へ行こう 「入試のポイント」 Vol.3
歯学部受験のプロが教える!私立歯学部の偏差値ランキングは、こう見る!!
私立歯学部受験生や親御さんと話していて最も多い話は、「私立歯学部偏差値ランキング」についての話です。結局のところ「自分の成績では、どの歯学部を受ければいいのか?」という話です。
私立歯学部の受験校を決めるに当たっては、「歯学部の偏差値」は大きな手掛かりとなります。しかし、頼りにしている「私立歯学部の偏差値ランキング」も、正しく見ないと間違った判断をしてしまうことになります。
では、具体的に私立歯学部の偏差値ランキングを見てみましょう。
2025年度入試 私立歯学部偏差値ランキング(上位校)
大学 | 河合塾 | 駿台 | ベネッセ |
東京歯科大学 | 52.5 | 49 | 65 |
昭和大学 | 52.5 | 50 | 65 |
大阪歯科大学 | 50.0 | 49 | 57 |
日本大学 | 45.0 | 46 | 60 |
日本歯科大学 | 45.0 | 46 | 61 |
まず、河合塾や駿台予備学校の「歯学部の偏差値」に比べ、ベネッセ進研模試の「歯学部の偏差値」が高いことに気がつくでしょう。これは、模試の受験者層の違いからこうなります。ベネッセ進研模試の受験者のほとんどは、現役生ですが、河合塾の全統模試や駿台模試の受験者には、現役生だけでなく浪人生も少なくありません。これによって見かけの偏差値が違ってきます。
私立歯学部で最も難しい大学として河合塾とベネッセは、東京歯科大学と昭和大学歯学部を同じ偏差値の最難関としています。一方、駿台予備学校は「私立歯学部で一番難しいのは昭和大学歯学部で、東京歯科大学はその次」としています。
受験生としては「結局、私立歯学部で一番難しい大学はどこ?」と思うでしょう。
大阪歯科大学と日本大学歯学部の「偏差値」を見てみましょう。
河合塾と駿台予備学校は、「日本大学歯学部より大阪歯科大学の方が難しい」としているのに対しベネッセは「大阪歯科大学より日本大学歯学部の方が難しい」としています。受験生の皆さんは、「日大と大阪歯科、どっちが難しいの?」と混乱してしまうでしょう。
このように、「私立歯学部偏差値ランキング」は、それぞれ違います。ですから受験生の皆さんは、1つの偏差値ランキングだけを見るのではなく、複数の「私立歯学部偏差値ランキング」を見るようにしてください。
そうは言っても、「どれを信じればいいの?」と思うかもしれません。そんな時は、オンライン個別指導メルオンのように、私立歯学部受験に詳しい予備校に相談するといいでしょう。
私立歯学部の偏差値ランキングで、もう1点非常に重要なことがあります。
それは、「私立歯学部偏差値ランキングは、一般選抜の偏差値」ということです。
私立歯学部受験では、「本番入試は推薦入試」と言ってもいいでしょう。17ある私立歯学部全てで推薦入試を実施しています。評定平均での制限が無い大学が多くあります。ほぼ全員の歯学部受験生は推薦入試を受けるでしょう。
しかし、私立歯学部の偏差値ランキングは一般選抜の難易度を示していて、推薦入試の難易度を示しているわけではありません。例えば、日本歯科大学生命歯学部の推薦入試では学力試験は英語だけになり一般選抜とは異なります。このように、試験内容が一般選抜と推薦入試は異なることが多いので「歯学部の偏差値」は当てになりません。では、歯学部推薦入試の難易度は、どう考えたらいいのでしょうか?
これはもう、歯学部受験に詳しい予備校に相談するしかないかもしれません。例えば、オンライン個別指導メルオンなら、「去年は、これくらいの生徒たちは東京歯科大学推薦に合格したが、これくらいの生徒は合格出来なかった」というデータを持っていますので、判断に迷うことはありません。こういった私立歯学部受験に詳しい予備校に相談するのが間違いないでしょう。もちろん、メルオンではどのようなご質問にもお答えいたします。
ちなみに、私立歯学部志望の成績上位層は学校推薦型選抜(推薦入試)で合格することが多く、私立歯学部の一般選抜は成績上位者が少なくなるため、「偏差値」も低くなる傾向にあります。推薦入試(学校推薦型選抜)の受験を考える際には、「歯学部の偏差値ランキング」は、あくまで参考に止めておいてください。
次回に続く・・・