2026年度
歯学部へ行こう 「入試のポイント」 Vol.1
私立歯学部入試の種類と合格のポイント
1. はじめに
2. 私立歯学部入試の種類とその特徴
2-1. 一般選抜(一般入試・共通テスト利用入試)
2-2. 学校推薦型選抜(指定校推薦・公募推薦)
2-3. 総合型選抜(旧AO入試)
2-4. 特別選抜(帰国子女・社会人・留学生)
3. 自分に合った入試方式の見極め方
4. まとめ
私立歯学部を目指すにあたり、入試制度の理解は志望校合格への第一歩です。かつては学力試験による一般選抜が主流でしたが、近年は多様な背景を持つ受験生に対応するため、推薦型や総合型、特別選抜など、さまざまな方式が導入されています。
志望者が自分の適性や強みに応じて適切な入試方式を選び、早期から準備を進めることが、合格の可能性を高める上で非常に重要です。本稿では、私立歯学部入試の代表的な方式を解説し、それぞれの合格ポイントを詳しく紹介します。
【一般入試】
最も基本的な入試方式であり、学力試験によって選抜が行われます。英語、数学、理科(化学・生物・物理)の3科目を課す大学が多く、記述式とマーク式の両方が採用されています。
合格のポイント:
- 各大学の出題傾向を把握し、過去問題を繰り返し解くこと
- 苦手科目を早期に克服し、得意科目で安定した得点を目指す
- 模試の結果を分析し、弱点の補強
- 時間配分と記述対策の実戦練習
【共通テスト利用入試】
国公立大学と同様に、大学入学共通テストの成績を利用して合否を判定する方式です。私立大学でも導入が進んでおり、学力の客観的な評価が重視されます。
合格のポイント:
- 共通テストの対策を万全にして、高得点を狙う
- 大学ごとの利用科目・配点・ボーダーラインを事前に確認
- 複数校に出願できる利点を活かして併願戦略を立てる
高校からの推薦を受けて出願する方式で、他学部では調査書・面接・小論文などで評価されることが多いのですが、私立歯学部推薦では学力試験が課されることが一般的ですので、学力試験対策は欠かせません。
合格のポイント:
- 志望校の過去問を調べて傾向を把握し、「どこまでやればいいのか」を考えた学習
- 志望理由と将来のビジョンを明確にする
- 小論文・面接対策を事前に十分行う
ここで問題にあるのが、東京歯科大学や日本歯科大学など「過去問を公表していない大学がある」ことです。また、大阪歯科大学では推薦の過去問は1年分しかくれません。これでは、傾向をつかむことは難しくなります。
そういった場合は、オンライン個別指導メルオンのように私立歯学部専門の予備校に相談してみるといいでしょう。そういった歯学部専門予備校であれば、過去の受験者からの報告でほとんど完璧に過去問を把握しています。
また、「併願可」の歯学部推薦入試もありますので、上手く利用すればチャンスが膨らみます。
大学が求める学生像に合致するかを総合的に判断します。学力以外の資質も重視されます。
合格のポイント:
志望校の総合型選抜(AO入試)の試験内容を調べて、具体的な対策を進める
- 志望理由や自己PRを具体的に表現
- 高校生活での活動実績を整理してアピール
- 面接・プレゼンの練習も重要
私立歯学部の総合型選抜(AO入試)で合格するためには志望校の総合型選抜の試験内容を把握することが何より重要です。ただ、昭和医科大学歯学部の総合型選抜のように「模擬授業と理解度の確認」というように、具体的な試験内容が分かりにくいことが多くあります。志望校のオープンキャンパスなどで具体的な試験内容を聞いてください。
メルオンのような歯学部専門予備校に聞くのもいいでしょう。そういった予備校なら「昭和歯学部AOに合格した生徒は試験当日、皆こうしていた」ということも教えてくれると思います。
特定の背景を持つ受験生向けの方式で、個別の評価基準が設けられています。
合格のポイント:
- 自分の経験が歯学部入学後、また歯科医師になって歯科医療にどう役立つかを明確に
- 日本語力や基礎学力の確認
- 面接と書類準備を丁寧に
入試方式の選択は、自分の強みと将来像に応じて戦略的に行うべきです。例えば学力勝負なら一般選抜、成績や人間性も重視なら推薦や総合型など。複数の方式を併用し、合格可能性を高める出願戦略を立てましょう。
私立歯学部の学校推薦型選抜(推薦入試)や総合型選抜(AO入試)は、大学によって試験内容や試験科目が異なります。自分にあった歯学部入試を行う大学を調べることは私立歯学部合格の第一歩です。
私立歯学部の入試は多様であり、複雑です。学校推薦型選抜(推薦入試)の試験科目一つをとっても、東京歯科大学や大阪歯科大学のように英語、数学、理科1科目の大学もあれば、日本歯科大学推薦のように英語だけの大学もあります。また、昭和医科大学歯学部の推薦入試では数学に代えて国語で受験することも可能です。自分に合った入試方式、受験大学を選び、計画的に準備を進めることで、歯科医師としての第一歩を確実に踏み出すことができるでしょう。
私立歯学部志望者は、必要以上のことをやることが非常に多くあります。高校、塾、予備校が私立歯学部受験について詳しくないことから生徒に過大なことをやらせてしまいがちです。志望する私立歯学部に合格するためには「どこまでやればいいのか」をきちんと考えて勉強を進めて下さい。
オンライン個別指導メルオンのホームページは、こちら
https://www.meluon.com/