2024年度
歯学部へ行こう 「入試のポイント」 Vol.3
夏休みを利用して受験校を絞り込もう
高校生の皆さんは、夏休みに入ったところでしょう。「夏は受験の天王山」と言われることもあるように、夏休み中は自分の勉強に多くの時間を割けます。この夏休みにやるべきことは、「基礎固め」です。
夏休みだからと言って難し目の問題に取り組みたくなるかもしれませんが、難し目の問題に取り組むのは、「基礎固め」が終わってからです。私立歯学部受験の問題は、よくある「基本的・標準的」な問題が多くなります。こういった基本問題を落としていては、私立歯学部合格は、怪しくなります。
この夏休み期間中は、まずは「基礎固め」を考えて下さい。
夏休中に、よくある問題が解けるようになれば夏休み明けから、「解ける」から「早く正確に解く」を目指して行けます。
実際の私立歯学部入試では、試験時間内に解かなければなりません。「時間を掛ければ解ける」では、歯学部合格は心もとないものになります。「解ける」だけで終わらず「早く正確に解ける」に進むためには、「基礎固め」が無くてはなりません。「夏」の最大の目標です。
さて、この夏休みには勉強を頑張るだけでなくもう一つ、やってもらいたいことがあります。
それは、「受験校を絞り込む」です。
私立歯学部受験では、大学によって出題傾向がかなり違います。それだけでなく、そもそも試験科目や出題範囲が大学によって異なります。志望校を絞り込むことで、「何をどこまでやればいいのか」を具体的に考えることが出来ます。
全ての私立歯学部で学校推薦型選抜を実施しています。ほとんどの歯学部受験生は、学校推薦型選抜を受験します。まずは、「学校推薦型選抜は、どこを受けるか」を考えて下さい。
その際に、「試験科目はどうなっているか?」を調べて下さい。東京歯科大学の推薦入試では英語、数学、理科1科目が出題されます。大阪歯科大学も同様です。
これが、日本歯科大学になると学力試験は、「英語小テスト」のみになります。また、昭和大学歯学部推薦では英語、数学または国語、理科基礎2科目となります。数学に替えて国語での受験が可能になります。理科は、2科目を解く必要がありますが、「基礎」です。
このように、私立歯学部受験の試験科目は大学によって全く異なります。さらに出題範囲も異なりますので、自分に合った試験内容の大学を探して下さい。併せて、配点も見ておくといいでしょう。苦手科目の配点が低く、得意科目の配点が高ければ自分にとって有利になります。
私立歯学部の学校推薦型選抜では過去問を公表していない大学も少なくありません。そういった場合はオンライン個別指導メルオンのように、私立歯学部受験に詳しい予備校に聞くのが一番です。
受験資格を確認して、「現役生だけなのか浪人生も受けてくるのか」を確認することも重要なポイントです。
志望校が決まれば、オープンキャンパスに参加することも考えていいでしょう。オープンキャンパスに参加すると、まずモチベーションが上がります。さらに、大学の志望理由も考え易くなります。
夏休みを利用して、志望校の絞り込みを進めて下さい。
次回に続く・・・