2022年度
歯学部へ行こう 「入試のポイント」 Vol.2
Shigakubu.net事務局です。歯学部入試に関わる様々な情報をご提供致します。資料につきましては、大阪医歯学院より提供頂いています。
歯学部入試を取り巻く状況は、高齢化社会への対応のための歯科医師数、医療体制の充実が早急に望まれています。大学歯学部を受験される皆さんは、自分自身の目標と歯科医師になるという自覚をしっかり持って受験勉強に励んでください。
今年は、共通テストの導入と新型コロナウイルスの影響が重なり、例年以上に落ち着かない入試シーズンとなりました。
まずは、2021年度の私立大学歯学部入試について下記の通り整理しました。 2010年を底に、6年連続で志願者数は増加し、受験倍率も上昇、定員割れはほとんど見られなくなりました。2016年度から国公立・私立とも減少に転じましたが、2018年度~2020年度は微増しました。(2021年度は、最終集計中)
大学側は、多様な入試を行っており、受験の機会は増えています。学校推薦型選抜(旧推薦入試)、総合型選抜(旧AO入試)、一般選抜(旧一般入試前期・後期)、大学入学共通テスト利用(旧センター利用入試前期・後期、旧センタープラス方式)、同窓、帰国子女、学士、留学生などがあります。志望校については可能な入試は恐れず受験しましょう。但し、後期よりは前期が有利でした。現役生であれば、学校推薦型選抜はその年だけの大事な機会です。関西唯一の大阪歯科大学は、共通テスト利用と共通テスト利用プラスはそれぞれ前期・後期とし、学校推薦型選抜は現役生のみで行われています。
一般選抜科目は英語、数学(Ⅱまで)、理科1科目がほとんどですが、大学によって特徴的なものもあります(数学か理科のどちらか等)。
面接は学校推薦型選抜では全ての大学で必要です。一般選抜では、小論文・面接ともほとんどの大学で必要です。歯学部合格を勝ち取るためには、基本的な問題を何度も演習する事に尽きます。基本問題で、平均50~60%以上の得点が必要です。共通テストでは、70%程度の得点が必須でした。
次に、2021年度の国公立大学歯学部入試について下記の通りまとめました。共通テストが初めてということもあり、志願者数の影響が大きく出る大学もありました。 国公立歯学部受験には、一般選抜(前期試験、後期試験)、総合型選抜(旧AO入試)、学校推薦型選抜(旧推薦入試)があり、別枠で編入試験があります。前期試験では、共通テストはほとんどが5教科7科目で課され、2次試験は英語と数学(Ⅲまで)、理科2科目が課されました(例外有り)。また、12大学中7大学で2次試験の配点比率が高く、多くは面接が課されました。後期試験では、北海道(2021年度はコロナの影響により後期中止)以外は共通テストの配点比率が高く、2次試験はほとんどが面接・小論文と、英語や総合問題などの組み合わせでした。 総合型選抜は、北海道、東北、広島、九州、鹿児島、九州歯科の6大学で行われました。共通テストと、面接や小論文が課され、5~17人を募集しました。
学校推薦型選抜が行われたのは、東京医科歯科、新潟、大阪、岡山、徳島、鹿児島の6大学で、共通テスト(東京医科歯科は2022年度より課す)と、面接(全大学)、小論文(大阪、徳島、鹿児島は課さない)が課されました。
合格のために平均的に共通テストは80%以上、2次試験は偏差値60以上が必要でした。受験者は5年連続で増加、2016年度から減少に転じましたが、2020年度は微増しました。(2021年度は、最終集計中)
次回に続く・・・