歯から全身の健康を守る!最先端の学び「ペリオドンタルメディシン」とは?
神奈川歯科大学
教育企画部
青山 典生 教授
神奈川歯科大学 教育企画部 青山典生教授にお話をお聞きしました。
「歯医者さんは歯の治療だけをする場所」と思っていませんか?実は今、歯学の世界では「お口の健康が全身の健康を左右する」という大きな変化が起きています。その最前線を学ぶ授業が、私たちが教える「ペリオドンタルメディシン(歯周医学)」です。
日本人の成人の多くが罹患しているとされる「歯周病」。単に歯ぐきが腫れたり歯が抜けたりするお口の病気にとどまりません。近年の研究で、歯周病菌やその炎症物質が血液を介して全身に運ばれ、糖尿病の悪化、心血管疾患、脳卒中、さらには認知症や妊娠時の早産など、さまざまな全身疾患に深く影響していることが分かってきました。

本学の授業では、こうした「歯周病と全身疾患の相互関係」を科学的根拠に基づいて学びます。例えば「糖尿病の治療を進めるために、まず歯周病を治療する」といった、医科と歯科が連携した包括的な医療アプローチを修得します。臨床実習の現場でも、実際に全身疾患を有する患者さんに対し、治療に先立って医師とやり取りを重ねるなど、患者さんの全身の健康に配慮した実践的な歯科治療を学んでいきます。

歯学部での学びは、単に歯を削ったり詰めたりする技術の修得だけではありません。患者さんの全身の健康状態や生活習慣にまで目を配り、人生の質(QOL)を高める知識と視点を養う場でもあります。
お口のケアを通じて全身の病気を予防し、人々の健康寿命を延ばす——そんな「口から全身を診るプロフェッショナル」を目指して、私たちと一緒に新しい歯学の一歩を踏み出してみませんか?
次回に続く・・・




