VR・ARで医療や教育の質を向上させる!
神奈川歯科大学
板宮 朋基 教授
神奈川歯科大学の板宮教授より、バーチャルリアリティ(VR)、拡張現実(AR)を医療に応用する研究についてお話頂きました。
「VRやAR体験を行う際に現在主流のヘッドマウンティッドディスプレイ(HMD)には、長時間装着時の不快感や衛生管理などいくつか課題があります。何もデバイスを装着せずに立体視が可能な裸眼立体視ディスプレイを用いると、そこにまるで実物があるかのようなリアルな体験が容易に可能です。本学では、最新式の裸眼立体視ディスプレイを20台以上導入し、教育に活用しています。歯学部では、2年生から本格的に解剖学を学びます。2次元の教科書やアトラスからでは複雑な血管や神経の走行などの立体構造をイメージしにくいですが、VR・ARを使うことによって直感的な理解が可能になり、学生たちからは大変好評です。また、4年生の口腔外科学の実習では縫合や抜歯などの手技を学びますが、模範の手技をリアルな立体映像で確認しながら効率的に修得できます。私自身がアプリを開発していますので、学生のニーズに応じたバーチャル教材をすぐに作成して実用することができます。
私は歯科医師や医師ではなく情報工学系の研究者ですが、綿密な医工連携で生まれる成果が歯学の進化に貢献できるので、本学の中で活躍できることはとても嬉しいです。
歯科医師を目指す皆さんには、このような最新のテクノロジーに早いうちから触れて、未来を創造してほしいです。ぜひ今までにない分野を切り拓いてください。」
神奈川歯科大学 板宮教授のお話をお聞きし、医歯学の進歩に驚きました。
次回に続く・・・